先日、友人と目黒区鷹番にある
インヤンレスト(YINYANG+Rest)ギャラリーで
韓国民画家 池貴巳子(ち・きみこ)さんによる
韓国民画を描くワークショップに参加しました。
民画とは、貴巳子さんによると
「民画っておもしろいことに、デザインなんです。
もともと生活画で、屛風におめでたい絵が欲しいとか、
誕生日だから長生きするような絵が欲しいっていうような注文を、
注文主に合わせて描けばいいものだったんです。
絵を描く人だけの考えじゃなく、注文主の考えが
すごく反映されているって思います」
貴巳子さんとは以前
韓国の文化を紹介する出版会社で勤めていたとき、
何回かお会いしていたので
今度 数年ぶりに会うことができて
とても嬉しかったです。
この日、私と友人は
虎を描いてみることにしました。
なぜなら、来年は寅年であるということと
貴巳子さんが描き続けている愉快でかわいい虎の絵を
描いてみたかったからです。
https://www.instagram.com/kimichi5454/
また、
韓国の昔話といえば、「虎」
とてもユニークなキャラクターで
滑稽でお茶目な民画絵本を
子どもの頃によく読んでいました。
『お日さまとお月さまになったきょうだい』イ・ミョンミ:絵 ソン・ジェチャン:文 国民書館刊
『トラとほしがき』 キム・ファンヨン:絵 ウィ・ギチョル:文 国民書館刊
『あずきがゆばあさんとトラ』ユン・ミスク:絵 チョ・ホサン:文 アートン刊
韓国の童話の中でも代表的なこれらの三冊以外にも
絵本はほとんど
“옛날 옛날에 호랑이가 담배 피던 시절에”
「むかーし、むかし、虎が煙草を吸っていたころ・・・」
で始まります。
みな虎が出てきて悪さをしますが
結局最後は虎が懲らしめられる話です。
虎は人間を襲ったり、食い殺す恐ろしい獣だと考えられていますが
時には山神の化身・使者として、人々に身近な存在でもありました。
そんなひょうきんで、おっちょこちょいの虎の話は
韓国の子どもたちの殆どが知っていると思います。
今回、貴巳子さんのワークショップに参加して
民画の面白さだけではなく
民画に様々な画風があるのは
注文主の考えが込められているからだということを
あらためて知ることができました。
帰りの道で友人と私は
次回また参加したいと話しました。
インヤンレストギャラリーで
毎月初めの日曜日にワークショップが開催しています。
ご興味がある方は、ぜひ、参加してみてください。
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担当:澤嶋(さわしま)までお気軽にどうぞ