クラスのはなし

韓国語経験から感じた敬語

 

アンニョンハセヨ?☺

韓国語講師の孔 美璟(ごん みぎょん)です。

 

先日、基礎2クラスの生徒から授業の合間に

ソウルで買い物に出かけて

「무엇을(ムオスㇽ) 도와드릴까요?(トワドゥリㇽカヨ?)」

意味を知りたいと問われました。

日本語では「なにかお探しでございますか」です👍

直訳では

「なにを助けてさしあげましょうか」という意味となります

こう説明したら、韓国語と日本語の敬語に

隔たりを感じたといいました📔

私は、この話をきいて

以前、都内の韓国会社で務めていたときに

両国の敬語・謙譲語表現の違いについて

現場で経験したことを思い出しました。

 

仕事を引く受けるとき、

「私がやります(제가 하겠습니다/ジェガ ハゲッスㇺニダ)」

いうのは、丁寧語で韓国も日本も同じです。

 

これを謙譲語にしてみると、

「私がやらせていただきます」「私にやらせてください」

ところが、韓国語では

「제가 해드리겠습니다/ジェガ ヘドゥリゲッスㇺニダ

(私がしてさしあげましょう)」となります。

 

韓国語には謙譲語があまり多くなく、

「해드리다/ヘドゥリダ、してさしあげる」というのが

代表的な謙譲語なのです☺

 

また、

「ご清聴下さり、ありがとうございます」

という挨拶を、

「私の話が皆さんの役に立てたら嬉しいです」

(제 이야기가 여러분에게 도움이 됐으면 기쁘겠습니다)

(ジェ イヤギガ ヨロブネゲ トウミ ドェッスミョン キプゲッスㇺニダ)

と、いう表現の方が相応しいし、

 

「この本を読んでいただいて、ありがとうございます」を

韓国語で訳するなら、

「皆さんと出会えて、とても嬉しいです」が

(여러분과 만나서 아주 기쁩니다)

(ヨロブンガ マンナソ アジュ キプㇺニダ)

適訳であったと覚えています。

 

日本語を学ぶ外国人も韓国語を学ぶ日本人も

敬語の難しさは同様で

やはり隔たりがあって、それぞれを正しく

使いこなすのはたやすいことではないと

生徒の話を聞きながら改めて実感しました。

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