毎週金曜日の11時からは3人の生徒さんと
韓国語を勉強しています。
先月はテキストを使わないで、
韓国の絵本を使って勉強しました。
私はその前の回に二人に絵本を一冊ずつ渡して
家で意味を調べてくるように話しました。
●「자린고비, ジャリンゴビ;節約の鬼」
문종훈(ムン・ゾンフン) 絵 / 정하섭(ジョン・ハソップ )編集 /
웅진주니어(ウンジンジュニア) 出版社
『ジャリンゴビ』の話は、
韓国のいかにも古典的な絵が添えられた児童書です。
一かけらの情もない酷いケチとして知られているが、
実は、財産を貧しい人々と分かち合う男の物語が
興味津々に展開されていきます。
節約と「ノブレス・オブリージュ」の
美学を伝えています。
この話の中の表現で面白かった、つまり
とても韓国的な表現だな、
日本語に訳せないな、というのが
“세상에서 둘째가라면 서러워할 만큼 지독한 구두쇠”です。
意訳をすると
「誰かがあなたを世界に2番目にけちん坊と言うなら、私は(一番と思っているので、賛成できずに)悲しくなるほど、あなたはひどいけちん坊である」という部分です
この話を日本人の友たちと30分以上話してやっと理解をしました。
日本語で説明するとこんなに長くなりますが、
韓国語では5単語で表すことができます。
これは日常の中でも、
何かを強調して言い表したいときに、
よく使われる言い方です
●「떡시루 잡기, トッシル ジャッキ:蒸し餅の取りっこ」
이미애(イ・ミエ) 著 / 조예정(ゾ・エジョン) 絵 /
한국차일드아카데미(韓国チャイルドアカデミー) 出版社
欲張りな虎と、ずるいヒキガエルが一緒に
蒸し器で餅を作って食べることにしました。が
欲張った虎は餅を一つも食べることができず、
虎に餅一つも分けず全部食べてしまったヒキガエルは
背中がぼつぼつになってしまった、という昔話です。
二人の生徒さんは、
まず、ハングルをノートに書き写して
意味を調べ、日本語に訳しました。
訳しながら難しかったのは
絵本によく表れるオノマトペ(擬音・擬態語)を
内容にふさわしく表現し
全体の意味を分かるように
まとめることだったそうです。
例えば、
꼬르륵 꼬르륵(ッコルルッコルルㇰ);ぐうぐうと
콩콩(コンコン) ;とんとん
조물조물(ジョムㇽジョムㇽ) ;もみもみ
보슬보슬(ポスルぼスル) :さらさら
포슬포슬(ポスルポスル) :ぽろぽる
푹푹(プップクッ) :ぶつぶつ
벌름벌름(ポルㇺポルㇺ) :ひくひく
데굴데굴(テグルデグル) :ごろごろ
껄껄(コㇽコㇽ) : かんらかんら
히죽히죽(ヒジュキジュク) :にやにや
척척(チョㇰチョㇰ) :どんどん
엉금엉금(オングモングム):のろのろ
날름날름(ナㇽルㇺナㇽルㇺ) :ぺろぺろ
말랑말랑(マルランマルラン) :ふわふわ ふかふか
쩝쩝(ッチョプチョップ) :舌つづみのさま
벌러덩(ボㇽロドン) :すてんころり
덕지덕지(ト゚ッチドッチ) :べたべた
우둘투둘(ウドㇽトウドㇽ) :ぶつぶつ
私も日本語のオノマトペの難しさを
しばしば体験しているので
二人がいかに工夫しながら訳したのか
ノートから知ることができました。
また、ひとりの生徒さんは、1月に休学したひとに
読み聞かせるために意訳をしていました。
私は彼女たちの熱心さと頑張る姿に
感心させられました。
彼女たちは、
カイカで韓国語を勉強して今年10年目を迎えました。
平均年齢は80代で一番年長さんのクラスです。
教室では一週間の出来事を
韓国語で話して次にテキストを使って勉強をしています。
韓流の話は当然で、最近は中国ドラマがおもしろいとか。。。
クラスにはいつも笑顔が絶えません。
今後も絵本を使って韓国語の勉強を
していきたいと思います。
みなさんも、ご興味がありましたら
ぜひ、体験レッスンにいらして下さい。
無料体験レッスンのご予約はこちら
実際のレッスンの様子や雰囲気を体感できます
担当:澤嶋(さわしま)までお気軽にどうぞ