先日、基礎から学んで半年ほど経ている生徒・Kさんから
「韓国語の勉強が思うほど進まない」と聞かされました。
毎週休まないで授業を受けているし
復習・予習も真面目にやっているのに
なかなか上手にならないという嘆きです。
私はその話を聞いて
詩人茨木のり子(1926年~2006年)著
『ハングルへの旅』(朝日新聞社、1986年)」を
紹介しました。
この本は 50歳を過ぎてから韓国語を習い、韓国を旅し、
肌で感じた隣国への熱い想いが書かれた一冊です。
韓国語初級クラスの先生から
ハングルを学ぶ心得の一つとして
「시작이 반이다(始まりが半分だ)」
(やろうと思ったとき、すでに事の半分かたは達成したようなものだ)
ということわざを教えてもらったそうです。
あとがきに
ハングルを学んで十年が経た。
隣国語の魅力、おもしろさにいろんな角度から光をあてて、
日本人、特に若い人たちに「私もやってみようかな」と
ふと心の動くような、いわば誘惑の書を書きたかった、とあります。
先週の授業の時、Kさんから
早速本を買って読み始めた、と聞きました。
『ハングルへの旅』を読んで
彼女の悩みの解消に繋がったらいいなと思います。
最近、カイカ韓国語教室では
若い人たちが韓国や韓国語に関心を持って
入会されます。
私は、10年ほど前に
日本人の友人から薦められてこの本に出会いました。
本の中で韓国語を学ぼうと志した動機について
茨木さんが「隣国の言葉ですもの」と述べたところに心を打たれました。
また、「日本語とハングルの間」の章では
ハングルの文字や音、漢字の構成、敬語、擬声語、擬態語など
韓国語と日本語の違いや共通点がよく説明されています。
![](https://kaicakorea.com/wp-content/uploads/2021/08/S__2842719-1024x576.jpg)
この10年間 私自身も参考のためにこの本を何度も開きました。
そのたびに 彼女の韓国語に対する学びの姿勢や視点など
新しい発見があり 大切にしている本です。
皆さんにもぜひ読んでほしい一冊です。
![](https://kaicakorea.com/wp-content/uploads/2017/12/cropped-無題1.png)
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